黒と白

Nov, 2023

2023年12月に個展『ワタシの境界線 Ⅱ』を開催することを決め、撮り下ろしたシリーズ作品。

ずっと撮ってみたかったテーマで、同じ人物が違う服で、同じ場所にいる不思議。

髪型、服の素材感、花束の大きさは相反するように。
共通しているのは、服のだいたいのシルエットと、生花とドライフラワーの花束を持っていること。
光の向きや影の落ち方を揃える為に、三脚を立て、タイマーをセットして、自宅の白い壁の前で、別の日の同じ時間帯に撮影をしました。

2つの写真を重ねると、そこにはなんともいえない異質さが。
やりたかったテーマが、形になりました。

隠と陽。光と影。表と裏。生と死。善と悪。男性性と女性性。自分と他者。
様々な相反する対。

それらは完全に分かれているのではなく、隣り合い、どこか混ざり合っている。

そして一方があるから、もう一方があるとわかる。
光が差していると気づく時、その隣には必ず影があるように。

両極がある。
そしてそれは対となり、つまりは1を顕す。

黒と白。
どちらもわたしである。

Category : Portrait